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熊谷市役所 様
ラグビーワールドカップ2019™の開催都市となる熊谷市。世界的な大イベントに向けて、熊谷駅前広場に交通案内や観光情報を発信する2基のデジタルサイネージを設置しました。
導入の経緯と評価について熊谷市都市計画課の皆さんにお話をうかがいました。
熊谷市役所 様
(写真右より)武部様・増田様・渡辺様・松岡(都築電気)
- 都築電気導入内容
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- タッチ式ディスプレイ(左)
・市内の見どころ、バスの乗り場や行き方、時刻表など市内の移動に必要な情報を多言語で提供
・検索とトータルナビでバスから徒歩まで、来訪者も安心して移動できるように配慮 - 広報サイネージ(右)
・観光スポットやイベント情報を静止画、動画などを活用しタイムリーに提供
・災害時には、通常の情報から避難情報などに表示を切り替え、また、音声による案内も可能
- タッチ式ディスプレイ(左)
■User Profile
- 熊谷市役所 様
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所在地 埼玉県熊谷市宮町二丁目47番地1
(平成17年に熊谷市・大里町・妻沼町が合併、平成19年に江南町が合併)URL https://www.city.kumagaya.lg.jp/
■熊谷市について
埼玉県熊谷市は、東京都心から50~70キロメートル圏に位置し、荒川や利根川に育まれた肥沃な大地と豊かな自然環境に恵まれている。
中山道の宿場町として古くから交通の要衝として発展し、JR高崎線、上越・長野新幹線の停車駅でもある熊谷駅を中心に複数のバス路線が走っている。
2度の合併を経て、現在の人口は約19万7,500人。
日本一の暑さでも有名だが、ラグビータウンとしても知られ、スポーツツーリズムによる交流人口の増加も著しい。
■デジタルサイネージ導入の経緯
- 熊谷駅前にデジタルサイネージを設置するに至った経緯を教えてください。
左:渡辺様 中央:増田様 右:武部様
熊谷市ではラグビーワールドカップ2019™の開催都市に決定したことを受け、玄関口となる熊谷駅前広場のリニューアルに着手しました。
また、近年は熊谷スポーツ文化公園(熊谷ラグビー場、彩の国熊谷ドーム、陸上競技場)などで全国規模の大会やプロから中高生の大会まで、通年で競技が行われており、交流人口が拡大していることから、スポーツツーリズムのまちづくりにも取り組んでいます。
市では、来訪者が安心して街歩きを楽しめるように市内に歩行者向け「公共サイン」の整備も進めています。その起点となる駅前広場に、従来の案内板に代わる公共サインを設けるにあたって、情報の更新がしやすく、誰もが気軽に情報を得ることができるデジタルサイネージを考えました。
- 課題とサイネージに求められた要件は どのようなものでしたか?
都市計画課は以前からユニバーサルデザインの視点で市街地整備を進めてきました。当然サイネージについても障がいのある方、外国人の方などにも分かりやすい情報発信を目指しました。
熊谷市では観光や市民生活の足として路線バスが活用されており、乗り場や行き先の案内はとても重要です。
また2度の合併によって市域が広がったため、市民も含めて各地の名所や季節のイベントなどを周知する必要がありました。
その上で重視したのは、主に以下の4点です。
- 設置場所が半屋外であり、防塵・防水性、雨、埃、紫外線や夏の暑さの影響で誤作動を起こさないこと
- タッチ式ディスプレイの操作パネルの高さは、車いす利用者にも配慮すること
- 地図やその他のコンテンツに関して、日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)の表示ができるシステムにすること
- バスなどの交通案内とともに市の魅力を分かりやすく発信し、より多くの人が市内の観光スポットや
スポーツイベントなどにアクセスしやすくすること
■選定のポイント
- 当社のシステムを採用した理由を教えてください。
熊谷市駅前
評価のポイントとして第一に挙げられるのは、得意分野を持つ企業との連携です。全天候型ハードウェアで定評のあるWillSmart社、バス情報を含む双方向コンテンツを持つNAVITIMEジャパン社、施工実績豊富な日信電子サービス社と、4社のチームでの連携した提案が高評価でした。
これによって最新の地図データとナビゲーション機能が提供されるとともに、市の職員による情報更新も非常に容易なシステムになりました。
平成29年の検討開始時は私たちも手さぐりの状態でしたが、初期のころに当課で作成したマインドマップの要素がほとんど盛り込まれていて、こちらの意図を的確に実現してもらえたと思います。
■今後に向けてお聞かせください。
今回の導入で大きな成果を得ましたが、全ての要望が反映できたわけではありません。
今回は非常に短納期だったこともあり、対応できる範囲で導入していただきました。
しかし、使ってみると後からもう少し手を加えたい部分もでてきました。この改修とレベルアップは適宜検討していく必要があると思います。また、利用範囲を拡大し、第一線の営業の声の品質情報としての取り込みや、他工場との連携部分も繋げていきたいと思っております。
■今後の展望
- 今後の活用方法と、都築電気へのご要望があれば お聞かせください。
商業利用では一般化したデジタルサイネージですが、公共での導入事例はまだ多くはありません。ポスター掲示などに代わるPRメディアとして積極的に活用し、市民や来訪者により親しみやすい情報を発信していこうと考えています。
今回、当市が導入したことで、今後、中規模都市でも導入する可能性が広がってくると思います。
都築電気の提案は、チームとして得意分野を網羅する4社の協働に特長があり、他の自治体のニーズにも柔軟に応えてもらえるものと期待しています。
熊谷市役所 様
本⽇はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
インタビュー︓2019年4月現在