導入事例

CASESTUDY 導入事例

帝国劇場 様

東芝

帝国劇場 様


帝国劇場

劇場の顔ともいえるロビー空間を、豊かに演出する大画面
来場者の“また観たい”を引き出して、集客力アップへ

ミュージカル・演劇の殿堂として知られる帝国劇場は、上演作品のポスターを貼っていたロビーの柱5本に、プロフェッショナルディスプレイ70V型TD-Z701を設置。劇場内のシックな雰囲気を演出しつつ、上演作品の告知映像を流すことで、来場者へのPRとリピート客の獲得を強化しています。
さらに今後は、上演中の作品と連動したデジタルサイネージならではの演出やスポンサー広告など、来場者へのより魅力的な情報提供や帝国劇場としての新たな試みが企画されているとのことです。

柴田 淳 氏

東宝株式会社
演劇部 営業戦略グループ
帝国劇場
副支配人
柴田 淳 氏

伊達 学之 氏

東宝株式会社
演劇部 営業戦略グループ
営業監理室 課長
伊達 学之 氏

東宝が直営する帝国劇場は、1911年に日本初の近代的な洋式劇場として設立され、近代におけるエンターテイメントのフラッグシップとしての役割を果たしてきました。1966年には1,897席を擁する新劇場として生まれ変わり、以来ミュージカルや演劇を中心に、数々の名作の上演を続けています。

帝国劇場
開館1911年3月1日
所在地東京都千代田区丸の内三丁目1番1号
座席数1,897席
運営東宝株式会社

導入商品

プロフェッショナルディスプレイ 70V型TD-Z701×5台

選定のポイント

高い視認性と微細な映像調整で、ロビーに集う人々へのPRを強化
伝統あるロビー空間の演出のために、信頼・安心のブランドを採用
告知の差替コストを下げつつ、スピーディな運用と多様な演出を実現

導入の経緯

■長年に渡って演劇シーンを牽引し、多くのファンに愛されてきた帝国劇場の新たな試み

導入の経緯

全国のミュージカル・演劇ファンに「帝劇」の愛称で親しまれている帝国劇場は、2011年には100周年を迎え、1966年に建て替えられた現在の劇場も、既に50年の歴史を積み重ねてきました。
エントランスから劇場に入ると、鮮やかなステンドグラスと、黒を基調に赤と金で彩られたロビーが来場者を迎えます。そこには伝統ある劇場ならではの格調高い雰囲気が流れ、開演前のざわめきと相まって、これから始まる「特別な時間と空間」を予感させます。また、幕間にはプログラムやオリジナルグッズを求める人々でロビーは賑わい、演目の余韻が残るひとときも帝劇ファンの大きな楽しみとなっています。
帝国劇場では、このロビー空間の雰囲気を大切に守りつつ、ときには新しいアイディアを取り入れて、来場者のおもてなしに心を砕いてきました。そして2015年10月末、作品のポスターが掲示されていたロビー内の5本の大柱に、新たな試みとしてデジタルサイネージが設置されました。

導入時の課題と要望

■作品の告知をより効率よく、より魅力的に伝統を守りながらも、新しい価値の創出へ挑戦

導入時の課題と要望

帝国劇場では年間10本程度の作品が上演されますが、公演が近づくにつれ、5本の柱へ掲示される大判ポスターの差し替えが複数回行われ、その運用に大きな手間とコストが発生していました。この負担を解消する手段としてデジタルサイネージが検討されることに。
運用改善の他にも動画コンテンツによる演出やスポンサー広告による新たな収益獲得など積極的な意見が多く出ましたが、一方では、「長い歴史の中で培ってきた劇場の雰囲気が変わってしまわないか」という懸念の声も上がりました。検討の結果、最終的に導入へ至った背景について、劇場副支配人の柴田淳氏は次のように語ります。
「日本に近代的な興行への馴染みがなかった頃から、帝国劇場には新しいものを取り入れていくという気風があります。動画コンテンツに関する意見も、劇場内のスタッフから自然と上がってきたものでした。様々な角度から議論を重ね、他劇場の事例も踏まえた結果、培ってきた劇場の雰囲気を守りながらも、サイネージによる演出を取り入れていく方針に決定しました。これは劇場としても大きな挑戦でしたね」(柴田氏)

選定のポイント

■伝統ある劇場作りの一端を任せられる信頼性

選定のポイント

高い視認性や微細な映像調整も選定の鍵に  方針決定後は、劇場のオンラインシステムをはじめ、東宝グループの様々なシステムサポートを担当する都築電気株式会社(都築テクノサービス株式会社)に協力を仰ぐことに。ディスプレイについては、同社から複数メーカーの選択肢が提示されましたが、最終的には東芝ライフスタイル株式会社のプロフェッショナルディスプレイTD-Z701が選ばれました。導入指揮を執っていた営業監理室の伊達学之氏は選定の理由を次のように語ります。
「選定の際、特に優先していた点は、製品としての信頼性と万が一の時の対応力です。ずらりと並んだディスプレイのどれか1つにでもトラブルがあると、劇場に足を運んで下さるお客様の期待感や高揚感を下げてしまいかねません。また、仮にトラブルがあったとしても、迅速に復旧を行いたいという要望もあったため、これらに定評があるメーカーとして東芝さんを選ばせていただきました」(伊達氏)
また、TD-Z701は発色が良く高い視認性を持つため、奥行きがあり落ち着いた明るさのロビー内でも自然に映像を表示することができます。加えて、劇場内の明るさや雰囲気に溶け込むように、輝度や色合いをはじめとした微細な映像のコントロールも可能です。劇場が持つ特性の中で、これらの特長も大きな選定のポイントとなりました。

導入効果と将来の展望

■劇場との調和を達成しつつ、新しい試みへの土台が完成

導入効果と将来の展望

稼働を開始したことで新しく浮かんだアイディアを形に  ディスプレイの設置とサイネージシステムの導入は公演の合間を縫って迅速に完了。来場者へのお披露目は2015年10月末に、上演中の作品のハロウィンイベントと合わせて実施されました。その日は仮装コンテストや振り付け講座などが催され、観客とキャストが一体となって劇場全体が祝祭ムードに。新しく稼働を開始したサイネージも、このイベントの演出や盛り上がりに貢献しています。
「イベント後はポスターの代替としての運用が始まりましたが、検討時に懸念していた劇場の雰囲気との調和については見事に達成されていました。来場者のネガティブな反響も想定していましたが、そういった反応も見られません」(柴田氏)
「お客様に楽しんでいただくための案が続々と上がってくるようになりました。今後は動画や広告の配信に加え、運用を開始したことで新しく浮かんできたアイディアを形にしていきたいですね。」(伊達氏)
 長い伝統を築きながらも、常に新しいエンターテイメントの提案を続ける帝国劇場。その土台の一部をサイネージソリューションが担っています。

販売

販売元

都築電気株式会社
関連ソリューション:映画劇場管理システム 「KitFitシネマ」

設計施工

都築テクノサービス株式会社
関連ソリューション:デジタルサイネージソリューション