クラシエ株式会社 様
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クラシエ株式会社 様
「世界を夢中にする100年企業」を目指して、自然と調和した「医食美・快適」の領域で新たな価値創造やイノベーション創出に取り組んでいるクラシエ株式会社。
2023年に経営機構改革を実施してメーカー機能を軸にした事業会社の統合再編を行い、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進にも力を入れていこうとしている同社は、DX人材の育成にあたり、都築電気の「D-VUE® Service DX人材育成リスキリング」を活用しました。その経緯と成果について、クラシエの皆様にお話を伺いました。
左より、クラシエ株式会社 IT戦略推進室長 大川 文朗 氏
クラシエ株式会社 IT戦略推進室 DX推進部 課長 松崎 広 氏
クラシエ株式会社 IT戦略推進室 統合基盤企画部 係長 松本 賢人 氏
クラシエフーズ販売株式会社 広域営業部 係長 中山 咲 氏
都築電気株式会社 DX推進室 課長 中込 啓介
都築電気株式会社 DX推進室 課長 神向寺 圭
イノベーションを起こすDX人材「Dリーダー」を育成
都築電気の「DX人材育成リスキリング」で成長を実感しました
- 都築電気導入内容
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D-VUE® Service ※ DX 人材育成リスキリング
都築電気の「D-VUE® Service DX人材育成リスキリング」は、お客様が目指すDX人材の育成からDX実現までをトータルにご支援する、実践的なプログラムです。DXを推進する人材に必要なスキルとマインドを醸成する育成プログラムをお客様に最適な形で組み立てる「設計フェーズ」、基礎知識の習得から実践型ワークショップまで幅広い研修プログラムをご提供する「研修フェーズ」の2フェーズで構成しています。さらに、研修プログラム後に計画した施策を自律的に推進するお客様と伴走してDX実現をご支援する「支援フェーズ」もご用意しています。
■User Profile
- クラシエ株式会社 様
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所在地 〒108-8080 東京都港区海岸3-20-20 ヨコソーレインボータワー 設立 2007年7月1日 資本金 5,000百万円 従業員 1,745名(2022年12月末時点) 事業内容 ・トイレタリー・コスメティクス事業(トイレタリー商品、化粧品の製造販売等)
・薬品事業(漢方薬を中心とした医療用医薬品と一般用医薬品の製造販売等)
・食品事業(菓子、 アイスクリーム、 新規食品の製造販売等) ほか
クラシエ株式会社は、 シャンプー ・ボディソープなどの 「トイレタリー ・コスメティックス事業」、 漢方薬を中心とした 「薬品事業」、 菓子 ・アイスなどの 「食品事業」 の3事業を展開。 「人を想いつづける」 という基本理念、 「夢中になれる明日」 というスローガンを掲げ、 「人と暮らし」 に向き合うさまざまなプロジェクトや、 より良い未来の暮らしと社会を創るためのサスティナビリティへの取り組みも積極的に進めている。
■DX人材育成リスキリング利用の経緯
クラシエ株式会社
IT戦略推進室長
大川 文朗 氏
- クラシエ様のDX人材育成に、都築電気のD-VUE Service「DX人材育成リスキリング」(以下リスキリング)を利用した経緯を教えてください。
クラシエは、ホームプロダクツ、製薬、フーズという3つの事業会社を統合再編して、2023年10月1日からクラシエ株式会社となりました。
これまでは各事業会社が業務のデジタル化やデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた取り組みを行っていましたが、今回の統合を機にIT部門の一体化やDX推進部門の設立を始め、組織を横断した全体最適に向けた取り組みを強化しています。
これからも成長を続け、さまざまな課題を解決していくにはデジタル技術の活用が不可欠です。
そのための体制づくりと、イノベーションを起こすDX人材の育成・採用を両輪と位置づけ、今までの事業や組織に捉われずにリーダーシップを発揮できる人材を育てたいと考えました。そこで「D(デジタル)リーダー育成プログラム」の実施を決め、内容の検討から運営まで支援いただけるパートナーを求めていたのです。(大川氏)
- 人材育成の施策として、これまでに取り組まれてきたことは?
経営層にDXへの理解を深めてもらうための説明会を開催しました。
また、人事部門では、 すべての従業員を対象にDXの基礎を学ぶセミナーを2年続けて行っています。
こうした取り組みを通じて、DXの推進はIT部門だけではなく、全社的な取り組みが必要という認識を共有してきました。
今回の「Dリーダー育成プログラム」は、人事部門とIT部門が協力して運営しています。
社内教育に関して双方がしっかり手を組んだのは初めてで、その点でも大いに意義がありました。
そこに都築電気さんも加わった三者の連携で進められたのは、とてもよかったですね。(大川氏)
■選定のポイント
- 都築電気からは、どのような提案があったのでしょうか?
都築電気さんとはシステム開発で30年以上にわたる信頼関係がありまして、2021年12月に、DXの推進を支援するD-VUE Serviceのご紹介を受けました。内容や効果の検証も兼ねて、IT部門を対象にデザイン思考ワークショップを実施してみたところ良い感触を得られたので、人事部門とも相談して、IT部門だけではないDX人材育成プログラムとして改めてご提案をお願いしました。(大川氏)
- DX人材育成リスキリングの採用で評価されたポイントを教えてください。
比較検討した他社の人材育成プログラムは、決められた内容で進めていくものがほとんどでした。
1回あたりの参加人数も抑えめで、期間を分けて行う形が多かったのです。
それに対して、D-VUE Serviceはこちらの意見や要望を反映させながら、一緒に内容を検討して進められる点を評価しました。
特に「私たちが目指す人物像を描き、そこから遡る形で最適なプログラムを設計していく」(バックキャストで設計)というご提案は、大きなポイントでした。
初回ということもあり、社内のいろいろな部署から出てほしいと参加者を募った結果、人数はかなり多くなりました。
都築電気さんに相談したところ、一斉に参加できるように対応いただいたことも選定理由です。(大川氏)
- 都築電気では、 2022年にD-VUE Serviceに 「DX人材育成リスキリング」 を追加しています。どのような狙いがあったのでしょうか?
以前から社内で自発的にDX人材の育成に取り組んでいて、そこで得られた知見と経験をお客様にご提供したいと考えたことが出発点です。
DXという言葉は流行っていても、どうすればよいかわからないといったお客様の声を多くお聞きしていて、デジタル活用やリスキリングなど継続的な取り組みに不可欠な地力を身に付けるのが難しいということも痛感していました。
そこで、社内で行っているDX人材育成プログラムをサービス化して、お客様をご支援できればと思ったのです。(中込)
■リスキリングの実施
クラシエ株式会社
IT戦略推進室 DX推進部
課長 松崎 広 氏
- リスキリングの準備や運営に際して、意識されたことはありましたか?
事務局としてプログラムを検討する際、人事部門の教育目線に基づく意見と、IT部門のデジタル活用目線からの意見を擦り合わせるのに苦労しました。
都築電気さんのアドバイスをいただいて、私たちが目指す方向にまとめられたと思っています。
また、リスキリングは5ヵ月※ほどの期間があるので、参加者のモチベーションを保ち高めていくための施策も、人事部門と一緒に考えて、意見を交わしながら進めていきました。(松崎氏)
- 都築電気では、どのような対応や提案を行ったのでしょうか?
クラシエ様はDXの人材像を主体的に作り上げていこうという気概を強くお持ちでした。
ディスカッションをしっかり行いながら内容を整理し、一緒にリスキリングプログラムを運営していく体制を構築できたと感じています。
こちらからは、参加する方々がDX人材として成長を実感できる到達基準をプログラムの設計段階で設けて、目指す人物像に対しての達成度を検証できるようにすることをご提案しました。(神向寺)
■リスキリングの成果
クラシエフーズ販売株式会社
広域営業部
係長 中山 咲 氏
- リスキリングを経験した印象や成果を教えてください。
参加者の視点で言うと、どのような人物像を目指すか決めるところが重要と感じました。直近の仕事の問題に意識が向きがちになってしまうのですが、そうではなくて、3年後とか、役職が変わるとか、業務ベースだけでなく時間軸で考えるなど、いろいろな意見に触れることができたのはよかったですね。
ワークショップでは、参加者同士の発言やアイデアなど発散していくところは盛り上がりました。
それをまとめ上げることの難しさも同時に実感しましたし、 上手に収束させていく都築電気さんのファシリテーションの技術はさすがだと思いました。(松崎氏)
最初は、参加者の多くが戸惑っている感じだったと思います。
しかし、実際に経験した課題や問題を交えながら、学習~講義~グループワーク~フィードバックという一連の流れを繰り返していくうちに、 自分ごととして考えられるようになりました。
専門的なスキル講習というよりも、DXに取り組むときに大切な考え方についての講義が多かったので、普段ITを意識していない事業部門のメンバーでもわかりやすく、とても有意義でした。
自部門に戻ってから、ワークショップの成果を経営層に向けて話すことになりまして、強く関心を持ってもらうことができました。
これからも新しい取り組みや事業を通して、DXの推進に関わっていきたいと思います。(中山氏)
クラシエ株式会社
IT戦略推進室 統合基盤企画部
係長 松本 賢人 氏
DX人材育成という言葉からIT一辺倒というイメージがありましたが、実際は数人単位のグループでテーマを抽出し、解決すべき課題と対応の仕方を議論して、その手段としてITを活用するという流れがとても現実的でした。
日々の業務ではトラブル解決など目先の対応に終始してしまうことが多く、社内ユーザーへの貢献や納得感の醸成、成果の定量化や費用対効果といったことに目が向いていませんでした。
ワークショップに参加して、DXの取り組みに求められる思考プロセスは日々の仕事でも重要だと改めて気付けたのは、大きな実りでした。
今後いろいろな部門の方たちとの関わりは増えていくと思うので、その中で最善の対応ができるように、今回の成果を活かしていきたいです。(松本氏)
- 都築電気では、ファシリテーターとして今回の内容をどのように受け止めているでしょうか?
ワークショップを進めていくなかで、参加している皆様の発言やコミュニケーションが活発になり、とても一体感がありました。 良い意味で緊張感を保ち、楽しみながら没入していくシーンが増えていって、DXの推進で大切なマインドをクラシエの皆様が体得していくという変化を感じられました。(神向寺)
DX人材の育成では組織全体の底上げも重要ですが、リーダーのマインドチェンジを促して、その知見やスキルを組織の中で浸透させていくことが劇的な効果につながりやすい面があります。
クラシエ様の「Dリーダー育成」という表現は、とてもマッチしていたと思います。
自分がどう変わっていけるかを自覚して、DXの実現に求められるリスキリング、マインドチェンジという目標を達成するために、これからも皆 様のご意見をいただきながら本サービス(D-VUE Service DX人材育成リスキリング)をよりよいものにしていきたいと考えています。(中込)
都築電気株式会社
DX推進室 課長 中込 啓介
都築電気株式会社
DX推進室 課長 神向寺 圭
■今後の展望
- これからの取り組みとして、どのようなことをお考えでしょうか?
今回のDリーダー育成プログラムを成功事例につなげていきたいですね。
参加した人たちが身に付けた新たなマインドとスキルを今後の業務に活かし、商品やサービス、会社を変えていくところに反映されるようになって、 初めて意味が出てきます。
そのためにも各々が活躍できる場を提供していきたいですし、一期生となったメンバーに続く人たちも育てていく必要があると思っています。
Dリーダー育成プログラムは今後も実施していきます。(大川氏)
- 都築電気へのご評価や期待することをお聞かせください。
弊社の統合再編時期と重ならないようにするため、本来なら時間をかけて進めるプログラムの期間を短縮していただくなど、いろいろ無理をお願いする場面もありましたが、質の高いご支援をいただいて本当に感謝しています。
こちらとしても運営の仕方や参加人数、スキルとマインドのバランス、参加者のグループ割りにおける個々のレベル感の違いなど、今回の実施で改めて気付いたこともありました。
次回以降ではこうした経験も踏まえて、さまざまな見直しを行うとともに時代に合った新しい内容にしていければと思っています、都築電気さんには期待していますので、今後もご支援をお願いいたします。(大川氏)
クラシエ株式会社 様
本⽇はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
インタビュー:2023年12月現在
※D-VUE® は都築電気の登録商標です。