横浜丸中青果様
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横浜丸中青果様
- 都築電気導入内容
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- 刷新が急務だった基幹システム
- RFPに対して、もっとも理解度・満足度が高い提案を示してくれたのが都築電気でした
■User Profile
- 横浜丸中青果様
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所在地 神奈川県横浜市神奈川区山内町1 設立 1947年9月9日 資本金 2億1120万円 従業員数 240名(2014年1月現在) URL http://www.yokohama-marunaka.co.jp/
■横浜丸中青果について
1931(昭和6)年、全国で3番目、東日本では最初の中央卸売市場として開設された横浜市中央卸売市場(神奈川県)において、1947年(昭和22年)の創業以来、65年以上にわたり野菜・果物の卸売を行ってきた横浜丸中青果株式会社(以下、横浜丸中青果)。
横浜市民、神奈川県民への青果物の安定供給という使命を全うしながら、近年は変化する生産状況や消費状況へ迅速に対応。中間流通業として農産物流通の発展、進化に向けた新たな取り組みを進めている。
■横浜丸中青果における『KitFit マルシェ』の利用状況
- 横浜丸中青果では、『KitFit マルシェ』をどのように利用していますか。
横浜丸中青果株式会社
代表取締役社長 原田 様
荷受、分荷、出荷、請求、支払といった、一連の業務プロセスを総合的に管理する基幹システムとして都築電気の青果市場向け統合ソリューション『KitFit マルシェ』を導入しました。
商品単位での売上・利益の管理をはじめ、日単位での請求・支払管理、各種伝票の出力、業務進捗状況のリアルタイム管理、会計システムとのデータ連携などをシステム化し、業務効率化と情報共有化を進めています。
また、売上や利益などの各種データを経営分析ツール『(生鮮卸売業様向けソリューション)ManagingMaster:マネージングマスター』と連携して、さらに詳細な分析も行っています。
■『KitFit マルシェ』を導入することになった経緯
- 横浜丸中青果が『KitFit マルシェ』を導入することになった経緯を教えてください。
弊社では『KitFit マルシェ』を導入する以前、自社開発した基幹システムを利用していました。しかし、老朽化にともない以下のような問題が発生し、システムを使い続けること自体が経営的なリスクとなりかねない状況でした。
○不安定なシステム動作による業務停止のリスク
○取り扱い増加による1日当りの伝票制限数オーバーによるシステム停止のリスク
さらに、長期間にわたり機能をつぎはぎしてきたため、
○内部仕様を次世代社内要員に継承できていないことによる障害時の対応リスク
人海戦術での運用対応による作業負荷、コストの肥大化対策として、自社で新しい基幹システムの開発も試みたのですが、現状機能の踏襲にとどまり、将来を見据えた理想的なシステム構築にはとうてい至りませんでした。
そこで、協力関係にある三井物産株式会社様(以下、三井物産様)のアドバイスを基に、ソリューションベンダーに基幹システムの刷新を依頼することにしました。
■基幹システムおよびソリューションベンダーの選定要件
- ベンダーはどのように選定したのでしょうか。
RFP(提案依頼書)をまとめて、数社に提案を依頼しました。その提案内容を検討して、新システムの構築を依頼するベンダーを決定しました。
- RFPの内容を教えてください。
かなり細かい内容のRFPを作成しましたが、主な要件ポイントは次の通りです。
青果卸業務の一連が統合化されたソリューション
ゼロからスクラッチで開発すると、時間もコストもかかることがわかりましたので、
すでに基本的な機能を備えているソリューションを採用することで、迅速かつ低コストでシステムを構築したいと
細かなカスタマイズの対応
できるだけ業務をシステムに合わせる覚悟はしていました。しかし、弊社の都合だけでは変えることができない販売方法や市場独自の商習慣への対応もあります。そのため、カスタマイズの自由度が高いことも欠かせない選定要件でした。
簡単な操作性
システムが変われば、現場の利用者には慣れてもらうしかありませんが、さまざまな年齢層やコンピュータに慣れていない担当者もおりますので、担当者の操作性を意識し、誰でも使いやすく、簡単で、効率的な作業の実現に向けたシステムを導入することが重要な選定要件でした。
複数拠点でスムーズな連携
横浜市中央卸売市場には3つの市場があり、本場(神奈川県横浜市神奈川区)と南部市場(神奈川県横浜市金沢区)の2か所で青果を取り扱っています。営業担当者の中には、2つの市場を担当している者も多く、双方の市場で青果物を融通することもあります。また平成25年度から湘南藤沢地方卸売市場にて新たに卸売業務を開始する予定もあったことから、合計3拠点でシステム連携し共用できることが不可欠な要件でした。
データ分析が容易
単純な売上や利益の数字を確認できるだけでなく、売上の傾向や商品ごとの利益分析などが容易にできることも重要な要件でした。
旧システムからのデータ移行作業
新しいシステムを構築するだけでなく、旧システムのデータを新システムへと移行することも必須要件でした。旧システムはブラックボックス化していたので、データの移行には旧システムを分析できる能力も必要でした。
青果卸売業の業界・業務のノウハウがあること
迅速かつスムーズにシステムを構築・運用できるよう、業界・業務に精通している担当者のいるベンダーに依頼したいと考えました。
■『KitFit マルシェ』を採用した理由
- 『KitFit マルシェ』を採用した理由を教えてください。
横浜丸中青果株式会社
システム部 部長代理 関口 様
RFPに対して最も理解度が高く、満足度が高いと感じられる提案とデモをしてくれたのが都築電気でした。
正直なところ、RFPには高度かつ多くの要望を盛り込んでいたので、ここまでの満足度の高い提案をしてくれるベンダーがいるとは思っていませんでした。
しかし、都築電気の提案からは、卸売市場におけるシステムの導入・運用経験の豊富な実績や、営業担当者・SEの業界・業務へのノウハウの高さを読み取ることが出来ました。
当然、拠点間の連携やデータ移行など、弊社からの基本的な要件は満たしておりますが、青果市場の業界動向を含めた提案内容に今後の展開も含め都築電気なら安心してシステムの構築と運用サポートを任せることができると確信し導入を決定しました。
- 『KitFit マルシェ』の機能面での選定ポイントがあれば教えてください。
高い標準機能の完成度
操作デモを見たとき、このまますぐに使い始められるのではないかと錯覚するほど実践的な内容でした。
標準機能のままでも完成度が高く、カスタマイズを最小限に抑えられると考えました。
運用に合わせた柔軟なカスタマイズ対応
KitFit マルシェでは、画面変更や伝票を含め、カスタマイズの柔軟性が高いという点も評価しました。
業務の進捗状況をリアルタイムで見える化
最も大きな評価ポイントとして、業務の進捗状況をリアルタイムで可視化できるという提案は大きな評価ポイントでした。
入荷から販売、支払まで、商品単位での業務進行状況や伝票の流れが一目瞭然で、全体の作業状況を把握できるだけでなく、漏れやミスを防ぐことが可能になりました。
- 操作性に対する評価はいかがでしたか?
慣れたオペレータが素早く入力作業ができるプロモードから、入力の補助メッセージなどが表示されるビギナーモードなど、利用者自身が習熟度に合わせて3つの入力モードを選べるようになっている点を評価しました。利用者自身が使い勝手を設定でき、その結果、ヘルプデスクのサポート負荷も軽減できると考えました。
■『KitFit マルシェ』の導入効果
- 『KitFit マルシェ』の導入効果についてお聞かせください。
現場では、システムのパフォーマンスが向上し、二度打ちなどの無駄な手作業が省けその分、顧客や生産者とのコミュニケーションなど付加価値の高い業務に、より多くの時間を使えるようになっています。
電算部門では、システムのバッチ作業の時間短縮や自動化によりシステムオペレータの作業時間は、約1/3まで削減できています。
また、今回のシステムの導入に合わせて、カーボン紙によるドットプリンタから複合機による普通紙出力に変えたことにより、伝票類の出力もスマートかつスピーディになりました。
帳票の電子化・カット紙化を進め、プレ印刷帳票は1票を残すまでに削減できています。
- 経営的な視点での導入効果があれば教えてください。
まずは、システム障害による業務継続のリスクを大幅に低減できたという点は、会社にとって一番の導入効果だと言えます。
旧システムでは、トラブルが発生すると業務が滞ったり、修復できないのではないかという不安が常にありました。『KitFit マルシェ』を導入して、そのような不安は無くなり、万が一の際でも、リモートアクセスでサポートもしてもらえるので、今は安心してほかの業務に集中できます。
また、旧システムではバッチ処理をしていましたので、最後の伝票が入力されてからでないと数字を把握することができませんでした。今ではリアルタイムで進捗状況や数字を見ることができるようになり、意思決定に必要な材料や問題発生の予兆を、迅速に把握し、対処できるようになりました。
また、これまではザックリとした数字を根拠に指示を出していたので、現場が戸惑うケースもありましたが、迅速に精緻なデータを見せながら指示を出せるようになったので、指示内容にムラや矛盾がなくなり、現場も以前より的確に行動を起こせるようになってきました。
担当者も、自分で精緻なデータを見られるようになったので、指示待ちではなく、自分から行動をすることが数多く見られ、現場の動きや意識が変化したというのは、とても嬉しい効果です。
■システムの導入を検討している市場関係者様へのアドバイス
- 現在、基幹システムの導入・刷新を検討している市場関係者に向けて、アドバイスなどあればお聞かせください。
情報システム部門からすると、システムの選定や導入にあたり、経営者の意思決定プロセスが明確だったため、今回のシステム刷新はスムーズに進めることができました。
弊社の場合、経営層自ら陣頭指揮を執り、意思決定からプロジェクト推進を行ったことが成功のポイントだったと思います。
もちろん、意思決定をしてもらうための材料はしっかり提示しなければなりませんので、簡単だったとは言いませんが、三井物産様や都築電気に協力を受け、上手く乗り切れたと感謝しています。そういう意味では、パートナーと信頼関係を築くことは、とても重要だと思いました。
また、オペレーションが変化すると、それだけで現場から拒否反応が出ますが、時間が解決してくれることも少なくありません。弊社でも「社長交代に次ぐ一大事」とまで言われることもあったようですが、効果を実感し、慣れてくれば、自ずと現場の意識も変わり、共感を得ることができます。慎重に準備して、時間をかけながら浸透させていくのが大切だと感じています。
■今後の拡張予定
- 今後の拡張予定などがあれば教えてください。
システム導入現場の作業効率はアップしているとは思いますが、さらに効率を高め、勤務時間の短縮化を図るため、スマートデバイスを活用したユビキタス環境を構築し、出先や自宅などからでも作業ができるようにしたいと考えています。
このように、新しい取り組みを実現できるインフラを構築できたのも、今回システムを新しくした導入効果の1つかもしれません。
また、今後は自然災害や事故などが発生した場合でも、青果物の安定供給という使命を全うするためにシステムを継続的に利用できるよう、BCP対策も強化していきたいと考えています。具体的には、『KitFit マルシェ』のサーバを強固なファシリティを備えたデータセンターに移設し、プライベートクラウド環境で利用したいと考えています。
■今後の期待
- 最後に、都築電気への評価と期待を教えてください
乗り越えなければならない壁もいくつかありましたが、順調に『KitFit マルシェ』の導入を進めることができたことにはとても感謝しています。
システムの機能や規模が大きくなると、やはり専門家の手を借りなければなりませんが、いつでも相談に乗ってくれるという安心感は、今後、システムを運用していく上で、とても重要です。今後も、これまでと変わらないサポートや提案に期待しています。
横浜丸中青果様
本⽇はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。