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電話番号、基本のキ:0ABJ番号と050番号の違いとは?            今さら聞けないメリット・デメリットを解説

作成日:2024年7月1日

はじめに

PBXの更改や電話回線の見直し時にIP電話回線サービスを利用するのかどうかという検討をされるお客様が多いのではないでしょうか。

また、サービスを検討する中で現在利用中の電話番号を継続するのか、変更するのかという問題に直面される場合も多く見受けられます。

キャリアやPBXベンダーから「既存の0ABJ番号を継続利用しますか?050番号に切替えますか?」と聞かれて、「え?それって何のこと?何が違うの?050番号に切替えるとメリットやデメリットがあるの?」と心の中でつぶやかれた経験はありませんか?

本ブログでは、特に固定電話に馴染みのないZ世代のご担当者様へ向けて電話番号の基本のキをお伝えします。

 

 

電話番号の歴史

1960年、全国ダイヤル自動即時化を行うために市外局番が作られ、現在の電話番号のもとがつくられました。

それから約40年、電話番号といえば0ABJ番号であり電話回線もアナログ、デジタルといったいわゆる「固定電話回線」と呼ばれるもののみでした。

2000年に入りIP電話回線サービスが誕生すると、それに合わせて2003年にIP電話回線用の新しい電話番号として050番号が誕生します。

 

 

0ABJ番号とは?

市外・市内電話番号のことを050番号との比較として、0ABJ番号(0から始まる10桁の電話番号をアルファベットで表記したもの)と呼んでいます。

(図1参照)固定電話回線、IP電話回線のどちらでも利用することができる電話番号です。

元々は固定電話回線で利用されていたことから、電話番号からどの地域の番号かを判断できること・通話品質が高いこと・緊急時の通報が

可能なことなど高い基準をクリアしたものであり、社会的な信用と信頼性が高いことが特徴です。



 

050番号とは?

IP電話回線サービスで利用されている050から始まる11桁の番号を050番号と呼んでいます。

(図2参照)IP電話回線で利用することができる電話番号です。

全国共通の料金体系で通話料も一律で利用でき、電話番号が地域に縛られないため利用地域を意識せずに利用できるのが特徴です。



IP電話回線サービスにおける0ABJ番号と050番号の違い

0ABJ番号と050番号どちらもIP電話回線サービスで利用可能ですが、費用や電話番号の取得しやすさなどには差があります。

一般的に050番号の方が安価であり電話番号の取得も容易ですが、110番などの緊急通報が使えず音声品質が不安定な場合もあります。

また、約40年ほど「電話番号といえば0ABJ番号」であり、「050番号は(登場から20年が経過しているものの)新しい電話番号」といった印象を

抱かれることもあるため、コストメリットがあっても選ばれないお客様もいらっしゃるのが現状です。


一方で0ABJ番号を使用したIP電話サービスは総務省の定める各種規程項目(図3参照)をクリアする必要があり、

高い基準をクリアした0ABJ番号サービスが提供されています。

そのため、110番などの緊急通報が可能で音声品質も高く、050番号サービスと比較して高品質で信頼性も高いものとなっています。

どちらの番号にもメリット・デメリットがありますので、0ABJ番号と050番号を検討される際は「固定電話回線と同等の高い音声品質と信頼性を求めるなら0ABJ番号」「比較的安価ですぐに利用開始でき全国どこでも使える番号を求めるなら050番号」と覚えていただければ大筋を把握できるのではないでしょうか。


 

 

最後に

今回は電話番号の歴史と0ABJ番号、050番号の違いについてお伝えしました。

スマートホンの普及により個人間での通話はスマホアプリの利用が当たり前になり、固定電話やFAXがない家庭も増えてきました。

一方でビジネスでの通話は固定電話やFAXの利用がまだまだ主流といったケースが散見され、IP電話回線やクラウドPBXに切替えたいけど何から検討したら良いか分からないといった声も聞かれます。

筆者自身、旧来の電話の使い方に馴染みのない世代が入社したことで、社内教育や世代交代時の引継ぎに難航することも増えました。

今後のコラムでもPBXに関連する「基本のキ」について触れながら、Z世代の方のお悩み解消とボイスコミュニケーションに関連する課題解決の一助となるような内容を配信していきます。

ぜひご期待ください。


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