原価探求力トレーニングクイズ 解答
クイズ① 解答
クイズ② 解答
標準原価を比較してみます。
改善前の「ギアA」1個の標準原価
原価要素 | 原価 | 原価 |
---|---|---|
材料費 | 4,000円 | 4,000円 |
直接費用 | 115分×50円 | 5,750円 |
間接費用 | 115分×30円 | 3,450円 |
一個あたりの標準原価 | 13,200円 |
改善後の「ギアA」1個の標準原価
原価要素 | 原価 | 原価 |
---|---|---|
材料費 | 4,000円 | 4,000円 |
直接費用 | 110分×50円 | 5,500円 |
間接費用 | 110分×30円 | 3,300円 |
一個あたりの標準原価 | 12,800円 |
標準原価から考察すると、改善後は1個あたり400円の原価改善となります。
改善後の年間販売量は2,000個です。切削が制約条件工程となっています。
(年間稼働時間2,000時間÷切削時間1時間=2,000個)
標準原価では、2,000個×400円=800,000円の原価改善となります。
改善費用は500,000円なので、
800,000万円- 500,000円=300,000円の改善となります。
ところが、付加価値から考察すると、改善前の年間販売量は2,400個です。
同じように切削が制約条件工程となっています。
(年間稼働時間2,000時間÷切削時間0.83時間=2,400個)
この結果、改善後2,000個-改善前2,400個=-400個
400個の機会損失となり、逸失付加価値は
400個×(18,000円-4,000円(材料費))=5,600,000円
となります。
標準原価では、改善となりますが、付加価値からは改善とはなりません。
いろいろな角度(多様性)から判断しなければ、間違った判断を行う可能性があります。
KitFit原価Designでは多様性を持った原価管理をご提供します。
クイズ③ 解答
標準原価を比較してみます。
改善前の「ギアA」1個の標準原価
原価要素 | 原価 | 原価 |
---|---|---|
材料費 | 4,000円 | 4,000円 |
直接費用 | 115分×50円 | 5,750円 |
間接費用 | 115分×30円 | 3,450円 |
一個あたりの標準原価 | 13,200円 |
改善後の「ギアA」1個の標準原価
原価要素 | 原価 | 原価 |
---|---|---|
材料費 | 4,000円 | 4,000円 |
直接費用 | 120分×50円 | 6,000円 |
間接費用 | 120分×30円 | 3,600円 |
一個あたりの標準原価 | 13,600円 |
標準原価から考察すると、改善後は1個あたり400円の原価upとなります。
改善後の年間販売量は3,000個です。切削が制約条件工程となっています。
年間稼働時間2,000時間÷切削時間0.67時間=3,000個
標準原価では、3,000個×400円=800,000円の原価upとなります。
さらに改善費用は500,000円なので、
800,000万円+500,000円=1,100,000円の原価upとなります。
ところが、付加価値から考察すると、改善前は年間販売量が2,400個です。
切削が制約条件工程となっているところは同じです。
この結果、改善後3,000個-改善前2,400個=600個の売上upとなり、付加価値は
600個 ×(18,000円-4,000円(材料費))=8,400,000円のupとなります。
改善費用が500,000円ですので7,900,000円の付加価値upとなります。
標準原価では、原価upとなりますが、付加価値からは改善となります。
いろいろな角度(多様性)から判断しなければ、間違った判断を行う可能性があります。
KitFit原価Designでは多様性を持った原価管理をご提供します。